安いのに高機能!トレッキングパンツが30代女性に大ヒットの理由。
ラドウェザーのトレッキングパンツが、主婦を中心とした働く30代女性に大ヒットの理由。
ベーシックなデザインなので、普段着としても使える。
目次 ・ 家庭でもアウトドアが最強説 ・ 価格何とプチプラ並み ・ 子どもと公園で遊んでも泥がつかないから安心して使える ・ 登山パンツなのに、普段着でも使えるシンプルなデザイン ・ 耐久性がすごいのは登山用だから ・ 実は飲食店でも使われていておすすめ。 ガーデニングでも安心 ・ 散歩や軽い登山にピッタリ。 ・ 安いから初心者でも買いやすい。 |
家庭でもアウトドアウェアが最強説
家庭内で着る服ってどんな基準で選びますか?
服に求めるものはそれぞれだと思いますが、仕事も家庭も忙しい30代女性の必須条件は、きっとこんな感じではないでしょうか。
- 動きやすくて
- 汚れがつきにくく、落ちやすくて
- ガンガン洗えて
- かつヨレたり傷んだりしにくくて
- ちょっと買い物に行けるくらいには可愛いくて
- そして限りなく安い
実は家庭で欲しいこれらの機能、すべてカバーできるのがアウトドアウェア。
動きやすく、汚れにくく、自宅で洗えて、年中着れる。
丈夫で長もち、なんども買い替える必要ナシ。
様々な環境から身体を守るために作られているので、ハイスペックで重装備なイメージがあるかと思いますが、多くのアウトドアブランドは、日常で着るためのタウンユースラインを出してます。
やり過ぎ感を出さず気軽に着れるアウトドアウェアって今とても多い。
知らないなんてもったいない。
例えば、街着できるアウトドアウェアのド定番、GRAMICCIのテーパードパンツは10,780円。
※参考:GRAMICCI 公式サイト
ただ一番大事な条件「限りなく安い」を満たしているかというと微妙なところ。
アウトドアウェアは高機能であるがゆえに、そこそこのお値段のものが多いので、元々アウトドア好きな方を除き着ている人はまだ少ないですよね。
価格なんとプチプラ並み
が!!!今回レビューする「ラドウェザー ライトトレッキングパンツ」。
登山用のトレッキングパンツであるにも関わらずその価格なんと1本2,920円。
え、GU…!?
「LAD WEATHER(ラドウェザー)」
2009年に誕生したアウトドアブランド。製品はアメリカと日本で共同開発されています。
防水機能が高く、かつ買いやすいお値段というのが評価されているアウトドアウォッチが有名ですが、ウェアの方も相当コスパが良いらしい。
「ライトトレッキングパンツ レディース」
登山用につくられたパンツで、公式に謳われている機能はコチラ
1. 水をはじく「撥水性」
2. 泥や砂汚れがつかない「防汚性」
3. 油汚れがつかない「防油性」
4. すぐ乾く「速乾性」
5. 擦れや引っかきに強い「耐久性」「耐摩耗性」
6. 動きやすい「伸縮性」
一番の特徴はテフロン加工。
そう、フライパンなど調理器具でよく見るアレです。
フッ素樹脂のひとつである「テフロン」でウェアを加工しているため、水をはじき、とにかく汚れがつきにくい。
上記の機能はほぼこの加工によるものです。
※数ある加工技術の内、ライトトレッキングパンツの加工は「テフロン™ファブリックプロテクターシールド+」というもの。
撥水性、防汚性、耐久性に関しては、このテフロン加工のおかげでJIS規格に基づいたテストをクリアしています。
ではでは、実際に家庭の様々なシーンでちゃんと使えるのか?
検証してみました。
子どもと公園で遊んでも泥がつかないから安心して使える。
服が汚れそうなシチュエーションで使用してみました。
シチュエーション 1 : 晴れた日の公園
検証する機能 : 防汚性(乾いた汚れ)
まずは公園から。
この日は気温が高く晴天。
遊具や砂は乾いた状態。
子供と遊ぶとなると、見ているだけでなく一緒になって動くことも多いですよね。
公園って砂場の砂、遊具のサビ、草、虫、などなど汚れの種類もバリエーション豊かですが、ドライな汚れはどうやら楽勝そう。
乾いた砂でも体重がかかると結構付きますが、軽く払う程度でほぼ落ちます。
これなら洗わなくてもいいくらい。
シチュエーション 2 : 雨上がりの公園
検証する機能 : 防汚性(湿った汚れ)、撥水性
雨の翌日。
雨はすでに止んでましたが、芝生や土は湿った状態。
座ったり、膝をついたりしてみました。
湿った泥汚れも、手で払えば取れる。
汚れが取れちゃえば、湿った感触もありません。
ついでにシャワーでジャージャー洗ってみました。
おおお、レインウェアじゃないのにこの撥水性はすごい。
水滴がコロコロ落ちていきます。
水滴が乗っかっている…!この水量でも滲みる感じは全くナシ。
急な雨でも大丈夫そうです。
このパンツ、撥水性については、JIS規格でははっ水度4級を取得しているそう。(一般的な紳士服は2級程度)
ちなみにひとつ注意点も。
水をはじく「撥水性」はバツグンですが、「耐水性」(水を通さない性質)については備わっていないため、長時間水分にさらされると滲みてきます。
雨上がりにベンチに座ったりする際は気をつけてくださいね。
登山パンツなのに、普段着でも使えるシンプルなデザイン。
普段着としての見た目はどうなのか。
いくら機能的で使いやすくても、「今から山行くの?(笑)」って言われるのはちょっとね。
トレッキングパンツを履いて、表参道でお茶などしてみました。
シチュエーション 3 : 表参道
検証する機能 : サイズ感、見た目、着回しやすさ
形はめちゃくちゃシンプル。
ふつうのチノパン感覚です。
ストレートなんだけど、腰周りがかなりゆったりしてる分、裾搾りに見えてけっこうキレイ目。
履き心地は薄手で軽い。
動くとフッ素加工特有のシャカ音がするため、さすがにフォーマルな場には不向き。
ガチアウトドア感は全然ありません。
一般的に、クライミングや自転車用のパンツでは動きやすいように股下をゆったりさせた「ガゼットクロッチ」ってパターンが多くて、見た目もカジュアルなのが多い。
これは縫製パターンもシンプルなので着回しもしやすそう。
シャツを着てもOK。
ポケットは、フロントに左右2つ、右側はコインポケットあり。
バックにも左右2つあります。
サイズについては後述しますが、このパンツ股上がかなり深めに作られています。
そのためポケットのポジションが上めに位置することになるんですよね。
お尻というより腰に近い。
丈の長いトップスの場合、ちょっと出し入れがしづらいかも。
サイズについては後述しますが、このパンツ股上がかなり深めに作られています。
サイズ選びは注意してほしいポイント。
かなり大きめなつくりです。
筆者体格:157㎝ 48kg
着用サイズ:XS
股上:29㎝(深い)
股下:72㎝(長い)
ウエスト:76㎝(かなり大きい)
ウェストから骨盤まわりにかけて、ものすごくゆとりがある。
筆者は小柄で細身タイプではありますが、基本1サイズ下が無難です。
腿から脛まわりはスッキリジャストサイズでした。
カラーはベーシックな4色展開。
お手持ちの服に合わせてチョイスできそう。
耐久性がすごいのは登山用だから
服がどれだけ長持ちするかも大事なところ。
お子さんがいる方は、一緒に遊んだりふいに引っ張られたり、お洗濯の頻度も多いし服が傷みやすいですよね。
安くてもすぐ破れるようじゃプチプラブランドと変わりない。
ちょっと乱暴ですが、草むしりついでに鍬で引っかいてみました。
シチュエーション 4 : 鍬で引っかいてみた
検証する機能 : 耐摩耗性、耐久性、伸縮性
かなり薄手な作りにも関わらず、想像以上に強い。
適度な伸縮性も手伝って、まったく傷なしでした。
遊具だったり、木の枝に引っかけたりする程度ならなんら問題なさそう。
実は登山で地味に多いのが、木の枝や岩でのちょっとした引っかき傷。
生地の耐久性って怪我の予防にはとても大事なんですよね。
ちなみにスポーツウェアでは主流のポリエステル素材の場合、たとえ肌が露出してなくても簡単に怪我したりします。
吸水速乾性や伸縮性は高いものの耐久性は期待できません。
JIS規格のテストで高評価を得ているこのパンツなら引っかき傷の心配はナシ。
また普段着によくあるコットンやジーンズ素材も、繰り返しの摩耗には弱いです。
自転車に乗る方は、サドルが当たる部分のお尻の破け、ありがちですよね…笑。
このパンツは特定の部分だけ繰り返し負荷がかかっても、薄くなったり破けたりはしなさそうです。
水や油を弾くから汚れない。
実は飲食店でも使われていておすすめ。
ガーデニングでも安心。
家庭の汚れあるあるNO1ではないでしょうか。
食べ物も派手にこぼしてみました。
シチュエーション 5 : 食べ物いろいろこぼしてみた
検証する機能 : 撥水性、防汚性、防油性
まず手始めに 、 牛乳をジャー。
こぼしてる時点でかなりはじいてる。
ウェットティッシュでササっとふき取ってみると、おお~。
何事もなかったかのよう。
床だけが惨事を物語ってます。
ウェットティッシュの水分がしみる感じも全くナシ。
お次は薄力粉。
う~ん、これはさすがにパンパン払ったくらいでは落ちない。
これもウェットティッシュで拭いてみたら、ハイ取れました。
さすがのテフロン。
最後は餃子。
もちろん醤油×お酢×ラー油つけてます。
腿に丸ごとぼとん。
油残りは一切ナシ。(写真ではウェットティッシュの水分が若干残っているように見えますが)
水、粉、油、いずれもすぐ拭けばまったく問題ナシ。
このパンツ、トレッキング用と謳っているにも関わらず実は某飲食店のキッチンで使用されているそう。
親水性の汚れ、親油性の汚れいずれも、JIS規格の汚れにくさ、落ちやすさのテストで高い評価を得ているので、飲食に関わらず、服の汚れるお仕事には良さそうです。
撥水性が非常に高いのはわかった。
その場で拭けばたいがいの汚れは落ちそう。
では、時間がたった汚れは落ちるのか?
また、長時間にわたっての使用感はどうなのか?
ってことで、長時間がっつり草むしりしてみました。
シチュエーション 6 : 晴れた日の庭で草むしり
検証する機能 : 撥水性、防汚性、伸縮性
所要時間は1時間。
天気がよく、土は乾いています。
膝をついてむしること1時間、いい~感じの汚れ具合。
時間に比例してそれなりに汚れています。
手で払ってみると、やっぱり圧には弱いのか若干の残り汚れはありますが、ほぼ落ちました。
ちなみにこの日の気温は33℃。
汗だくです。
ベンチレーションを開けてみます。
裏地はメッシュになっています。
ファスナーの長さはかなり控えめ。
効果も控えめで、開けた方がちょっと涼しいかな、という感じ。
もしベンチレーションでは足りないって時は、膝下まくっちゃうこともできます。
ストレッチ性はあるので、膝裏周辺のしめつけ感はありませんでした。
このパンツ、内側からの湿気を逃がす「透湿性」はやや低め。
汗をかいた場合は裏地が肌に張りつきます。
大きめサイズを着ていると、パンツが落ちて股下の動きに制限がでますので、やはりジャストサイズ~小さめを選ぶのがオススメ。
真夏にはちょっと不向きのよう。
散歩や軽い登山にピッタリ。
もちろん、本来の用途であるアウトドアにも。
今回は、日常よりもちょっと厳しめの条件下で本来の機能を検証してきました。
場所はところどころ雪の残る、7月の中央アルプスにて。
シチュエーション 7 : 登山(7月中旬)
検証する機能 : 撥水性、防汚性、耐摩耗性、伸縮性
行き先:宝剣岳(2931m)
天気:小雨、弱風
気温:山頂10℃
湿度:70%
活動時間:1時間30分
活動距離:2.4km
累積標高:630m
当日は、レインウェアを着るかどうか迷う程度の小雨、かなりガスっています。
普通ならテンションが下がるところですが、撥水性テストには好条件!
あえてレインウェアは着ずに、ラドウェザー直ばきで登ってきました。
ご覧のような切り立った岩場が多く、脚全体がガシガシこすれる、まさに耐摩耗性テストにもうってつけの山。
まず感動したのは、レインウェアじゃないのに表面が濡れない!
途中から雨が強くなり上半身はレインウェアを着用しましたが、パンツの方は持ちこたえました。
やっぱり撥水性は非常に高い。
街中なら、ゲリラ豪雨でも耐えられそう。
岩場では数えられないほどウェアが引っかかりましたが、引っかき傷はゼロ。
耐摩耗性も非常に高いです。
岩場はかなり濡れてましたが、泥汚れも残りませんでした。
一方、透湿性、耐水性、防寒性は低いことに注意。
ベンチレーションの効果が弱く蒸れるため、長時間の活動の場合は汗冷えのリスクが高い。
長時間雨に濡れる場合や、宿泊を伴う場合は、レインウェアと防寒着を別に用意しましょう。
晴れていれば、低山ハイキング、キャンプ、フェスなど色々なシチュエーションで充分に使えそうです。
機能性をまとめると、こんな感じです。
撥水性 | ◎ |
耐摩耗性 | ◎ |
防汚性 | ◎ |
速乾性 | 〇 |
伸縮性 | 〇 |
防風性 | 〇 |
透湿性 | × |
耐水性 | × |
防寒性 | × |
安いから初心者でも買いやすい。
最後にお値段。
これだけの機能性なのになんと2,920円(税込)。
毎日の家事からちょっとした外出にも使えて、たまのキャンプやハイキングにも着まわせる。
ベーシックな形だから、同じ服って気づかれない。
1本あれば1年中使えるので、圧倒的にコスパが高い。
一部の厳しい環境を除き、日々の活動には文句なしのスペックです。
汚れを気にせず毎日アクティブに過ごしたい方にはピッタリ。
ちなみにお手入れはかんたん、洗濯機で普通に洗うだけ!
気兼ねなく着れます。
※柔軟剤、漂白剤の使用はNGです
※撥水効果は洗濯を繰り返すことで徐々に落ちていきます。
乾燥機やアイロンで熱を加えると効果は長持ち。
登山に行ってみたいけど、なかなか装備にお金がかけられない、って言う方の1本目にもおすすめ!
シリーズには、ショートパンツ、キュロットスカートなどのバリエーションも有ります。
もちろんメンズも。
まずは普段着感覚でお試しくださいね。
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